Konifar's WIP

親方!空からどらえもんが!

韓国のDroidKnights 2019に初海外スピーカーとして参加した

2019/04/05 (金) に、韓国で開催されたDroidNightsというAndroidカンファレンスで登壇してきました。とても素晴らしいカンファレンスで楽しかったので、覚えているうちにまとめておこうと思います。

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参加のきっかけ

一番最初のきっかけは実は3年前で、@pluuloveさんという韓国人の方がDroidKaigi 2016の資料を日本語から韓国語に翻訳していることを知ったところからです。

当時のツイートを引用すると、こんな感じでGitHubTwitter上で交流が始まったのでした。

pluuさんは翌年2017年から有志でDroidKnightsを開催していて、グッズを日本に送ってもらったりと交流はあったのですが、いつも年に一度のDroidKaigiで日本で会っていました。DroidKaigi 2019で会った時に 「一度くらいはDroidKnightsに行って韓国で会ってみたいなー」という話をしたところ、

pluu「今CfP募集中だからProposal出してみてください」
konifar「オッ4月までに時間取れないんだけど、DroidKaigiと同じ内容で出してもいいですか?」
pluu「はい、みんなDroidKaigiのことをすぐにキャッチアップしてるわけじゃないですから」
konifar「なるほど、じゃあ出しますので公平に審査お願いします!」

みたいな感じのやりとりがあり、実際に出してみたらapproveされて登壇することになったのでした。

会場の雰囲気

会場はSamseong Jungang駅から徒歩5分くらいのCoexというところで、イベント施設と巨大商業施設が合体したような大きな建物でした。pluuさんによると、東京で例えるなら品川みたいな感じの位置付けの街らしく、企業がたくさん入っているビルがいくつか隣接していました。大きめのカンファレンスはここで開催されることが多いそうです。

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参加者は600人〜700人くらいで部屋は3つ。キャパはRoom Aが320人、Room B、Cが210人です。自分はRoom Cで、想像の4倍くらいの大きさの部屋を見て緊張が高まりました。

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ゆったりとした休憩スペースもあり、全体的に人数と比較して会場に余裕があるように感じました。

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DroidKaigiのスポンサーブースでいくつか行われていたAndroid関連のアンケートボードが、公式に設置されていました。日本と少し傾向が違っていて面白かったです。

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ご飯の支給はありませんでしたが、地下のフードコートで8500ウォン(850円くらい)の割引を受けられるチケットが配られます。それを使って安く済ませてもいいし、他の店に行ってもいいし、参加者の自由です。自分はpluuさんとドンチャンさんという方と韓国料理を食べに行きました。

参加者も含めた全体のアフターパーティ的なものはありません。100人を超える大きな会場が近くにないというのが理由らしいです。そのため、登壇者とスタッフでサムギョプサルを食べに行きました。実はサムギョプサルを食べるのは初めてだったのですが、めちゃくちゃ美味くて最高の打ち上げでした。

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セッションの傾向

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韓国語をGoogle翻訳で日本語にして読んでみると、クリーンアーキテクチャやマルチモジュール、DI、アーキテクチャ総まとめといった設計系がやはり多いなーという印象でした。

MotionLayout、ViewPager2といった新しめの話もいくつかありました。テストについてはTDDの1セッションだけで少なかったですね。まあ3部屋の1日開催なので、そうなるのは仕方ないかもしれません。Kotlin関係の話もそんなにありませんでしたが、他のセッションのサンプルコードはほとんどKotlinでした。

登壇の感想

「DroidKnightsで初めての海外スピーカーだ」という話を聞いていたので、せっかくだから韓国語で自己紹介しようと思い、前日にAirbnbのホストに頼んで韓国語のスクリプト作成と発音練習に付き合ってもらっていました。実際に韓国語で自己紹介してみると、皆が「オォ〜」みたいな感じで拍手してくれて「なんて温かい参加者なんだ」と感動しました。結構緊張していたので、最初に空気が和やかになってホッとしました。

DroidKaigiとほぼ同じ内容を話すことについて、自分の中では申し訳なさというかバツの悪さみたいなものを結構感じていたのですが、終わったあとに質問に来てくれた方のフィードバックを聞くかぎり少しでも役に立ったようなのでよかったです。次は時間を作って別の内容でチャレンジしたいなと思いました。

登壇中、自分の英語で理解してくれているのかどうかわからなくて苦しいなと感じることがあったので、自分が誰かのセッションを聞く時は登壇者に伝わるくらいうなづいたり、もっと反応を返しながら聞こうと思います。英語に関しては、いつも同じですが全然うまく話せていなくてつらい気持ちになるので引き続き精進しないといけませんね。

ちなみに韓国ではTwitterをやっている人は少なくて、登壇中に何かのSNSにコメントしたりすることもほとんどないという話が興味深かったです。ハッシュタグを追って感想や質問を拾うなんてこともできません。カンファレンスでは息をするようにTwitterに書き込むことに慣れていたので、この違いには驚きました。

海外勢としての感想

一言で言うと、最高に楽しめました。

「pluuさんもスタッフで忙しいしたぶんぼっちだろうなー」と思って参加したんですが、pluuさん以外にも日本語を話せる方が話しかけてくれましたし、英語で話してくれる人も多くてずっと誰かと話していました。

DroidKaigiのステッカーをオーガナイザーの日高さんにもらって大量に持っていっていたのも、 「これDroidKaigiっていうJapanのConferenceのStickerなんだけど、いっぱいあるからあげる」みたいな感じで会話のきっかけになったのでめちゃくちゃよかったです。このやり方で色んな人と話せました。

また、 「Flutter、自分もちょっとだけ触ったことあるよ。リポジトリも公開してる」「あ、君のこのリポジトリ見たことある!」とか、「このgradle-unused-resources-remover-pluginってツール作ったんだけど、結構便利だから使ってみて」「cool!」みたいな感じでGitHubをネタに話すと楽しく話しやすいことがよくわかりました。もっとGitHubに代表作と言えるようなものを作っていけばどこの国のカンファレンスに参加しても会話に困らなそうだなと感じたので、やっていきたいと思います。

セッションを聞く側としては、当然ですが資料が韓国語だとほとんど何もわかりませんでした。日本語発表メインのカンファレンスに来てくれている海外の参加者はこんな感じの気持ちなのかぁと申し訳なく感じたので、これからはやはり日本でも英語で話せるように頑張っていこうと思いました。資料を英語にしておくだけでもだいぶ違いますね。


これは持論なんですが、何かに新しいことをやってみると前よりまわりに優しくなれる気がするんですよね。今回DroidKnightsに思い切って参加してみてよかったです。ずっとフォローしてくれたpluuさん、ドンチャンさん、オーガナイザーのスミンさんをはじめ、スタッフならびに色々話してくれた皆さんに感謝します。また来年もProposalを出して参加したいと思います。고맙습니다!!

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