Konifar's WIP

親方!空からどらえもんが!

衝動的に誰かを批判する前に意識しておきたいこと

ネットを見ると、ほぼ毎日誰かを批判する記事やコメントが上がっていて、なんだか殺伐としているなぁと感じています。

中には脊髄反射で感情のままに批判しているようなのもあって、投稿する前に少し落ち着いた方がいいんじゃないかなぁと感じることもあります。

ただ、こういうのは端から見た感想であって、言ってる本人と温度差あるのは当然だよなぁとも思うんですよね。自分も衝動的にイラッとして誰かを批判したくなることはありますし、客観視している今のうちに考えをまとめておこうと思います。

一口に批判といっても、仕事上の衝突やデモでの政権批判など色々ありますが、今回はネット上で特定の誰かを批判する前に意識しておきたいことに絞って整理してみます。

何が気に食わないのかよく考える

「なんか読んでてイラッとする」、「なんかこいつムカつく」といった最初の感情のままに批判する前に、一度落ち着いて何が気に食わないのか考えてみた方がいいです。

例えば、「お盆休みに旅行行く奴は馬鹿」という話は色々反感を買うと思うんですが、実際にどの辺が気に食わなかったか少し深堀りして考えてみようということです。口調が上から目線に感じたとか、お盆じゃないと休めない人への配慮にかけているとか、人によってポイントが違うはずです。

イライラの根源というのは意外と自分でもよくわかっていないことも多く、落ち着いて分析してみると 実は本当のことを言われて傷ついただけだったりします。結果として最初に感じた意見と変わらなかったとしても、一度落ち着いて自分の感情を整理してみるのが大事なんじゃないかと思います。

自分が批判できる立場か考えて最低限の礼儀を払う

誰かの発言に対して、安易に「馬鹿」や「クズ」といった批判をするのはやめた方がいいです。

例えば、ネット上の著名人に対して「大した実績もないくせに大きな顔してる」みたいな批判を見ますが、自分がそんな言い方をできる立場なのかどうか考えてみた方がいいんじゃないかなぁと思ったりします。仮に批判が的を得ていたとしても、自分の方が圧倒的に実績を積んでるという状況でもない限り、もう少し言葉を選んだ方がいいです。批判を受け入れるより先に「お前が言うな」と思われてしまうからです。

批判したらダメということではなく、最低限の礼儀は必要だよねという話です。そんなこと気にしてたら何も言えなくなるじゃないかという意見もあると思いますが、だからといって礼儀を欠いた批判を浴びせていい理由にはなりません。

周りからどう映るか客観視する

めんどくさいこと考えずに言いたいこと言えばいいじゃんという意見もありそうですが、個人的にはあまりおすすめしません。

攻撃的な批判を繰り返す人って、本人が思っている以上に怖がられて敬遠されがちだと思うんですよね。よくあるのは、 本人は痛快で面白いと思っているけど周りから見たら気分悪いだけという温度差から生じるすれ違いです。自分の子供に見せたい姿かどうかと考えるとわかりやすいと思うんですが、批判してる姿を客観的に捉えてみると大人気なかったりみっともなかったりすることは意外とよくあります。

他人にどう映るかなんて気にする必要ないだろと言う人もいると思うんですが、自分はそれは違うんじゃないかと考えています。発言というのは何を言うか以上にどんな人が言うかが影響すると思っていて、周りの目を意識できない人の意見は相手にされないことが多いからです。逆に自分本位で怖い人と思われてしまうこともありますし、周りからどう見られるか意識できるに越したことはありません。

批判だけでは何も変わらないと理解する

痛烈な批判から何かが変わることを期待している人がいますが、 基本的に批判だけでは人は動きませんし何も変わりません。仮に批判の内容が正しいことだとしても同じです。過剰な批判から展開される正論は、感情で拒絶されがちだからです。

もちろん、批判から何も生まれないと言っているわけではないです。批判記事に対して反論が起こって、そこから議論に発展することもあります。ただ、 あくまで批判はとっかかりになるだけだと認識しておくことが大事なんじゃないかと思うわけです。批判するのは簡単なので、それ自体に何かを変える力があると錯覚すると暴走してしまいがちだと思うんですよね。

批判自体では何も変わらないと認識した上で、批判による問題提起以外の方法がないか模索してみた方がいいんじゃないかと思います。

徹底的に調査する

色々考慮した上で批判するなら、 徹底的に調査した上で批判するべきです。

特にネットは馬鹿に厳しい側面があるので、感情的に批判を浴びせた後で実は間違ってましたとなったら目も当てられません。 要は早とちりしないようにしようという話なんですが、これが意外と難しいんですよね。一度口にして出回ってしまったら後に引けなくなってしまう人も多いので、一度落ち着いてちゃんと裏を取ることが大事です。

また、調査していると自分の思考もいい感じに整理されてきます。最初は馬鹿な意見だと思った記事でも、周囲の事情を知ると一概に批判できないかもしれません。

まとめ

『一度落ち着いて自分の感情を整理した上で、批判するなら徹底的に調査してから最低限の礼儀を持つこと。』

「こんなのいちいち意識するのめんどくさいし、切り込み隊長さんとかどうなんだよ」という意見もありそうですが、あれはもうキャラとして確立してしまっているんですよね。キャラとして確立するには、圧倒的な裏付け調査と痛快に伝える文章のテクニック、お前が言うなと言われないだけの最低限の実績が必要です。それらを満たすのはめちゃくちゃ難しいし、そういう人は批判する前に無意識のうちに色々配慮できているだけであって、好き勝手にものを言っているわけではないんですよね。まあ切り込み隊長さんはちょっと例が悪かったかもしれませんが。

最後に、自分が好きな好きなアニメの名言を3つ並べて締めようと思います。

「時々、誰かに言われた言葉がチクッて刺さってイラッてするときあるじゃない。それね、本当のこと言われてるからよ。」 ー 『ムーミンリトルミイ

「正論は人を傷つける。いつだって」 ー 『化物語阿良々木暦

「あなた…『覚悟して来てる人』……ですよね。人を「始末」しようとするって事は、 逆に「始末」されるかもしれないという危険を、常に『覚悟して来ている人』ってわけですよね」 ー 『ジョジョの奇妙な冒険』ジョルノ・ジョヴァーナ

以上です。