Konifar's WIP

親方!空からどらえもんが!

「いいこと思いついた!」を潰さないようにしたい

夏休みに徳島の実家に帰ったらちょうど甥っ子3人衆も帰省していて、ずっと一緒に遊んでいました。で、彼らが口癖のように 「いいこと思いついた!」と言ってはハチャメチャやっているのを見て、このポジティブさすごいなと思いつつ色々と考えさせられたのでまとめておこうと思います。

根拠のないワクワク感すごい

小さな子ども見てると、どこからそんなに色々思いつくのかってくらい 「いいこと思いついた!」と言ってハチャメチャしてきます。何がすごいって 彼らの言ういいことにはたいがい根拠が全くないところです。感じたワクワク感をとにかく口に出したくて仕方ない気持ちが溢れ出ちゃってるんですよね。朝起きたらすぐ川に遊びに行こうと言ってきたので、試しに「そのプラン微妙じゃない?」と言ってみたら、「え?!微妙じゃないよ!」と一蹴されて、なるほどと思いました。

思い返してみると、小学生くらいの頃はそういう根拠のないワクワク感を全部口に出しちゃうみたいな奴が結構まわりにいた気がします。

大人になると少なくなる

常に「オラワクワクしてきたぞ!」みたいな感じの彼らを見てるとなんだか自分も楽しくなってきて、こういうワクワク感を口に出すタイプってすごくいいなぁと思うようになりました。

大人になると 「自分がこんなこと言っていいのかな…」とか 「根拠ないし言わない方がいいな…」とか考えてしまって、「いいこと思いついた!」と衝動的に言う人は少なくなってきます。そういう人は組織の中で疎まれることもありますし、空気を読むようになるわけです。

根拠のないワクワク感を口にするのは実績のある人だけ許される暗黙の特権みたいなものがあって、どうしても「お前が言うな」とか「理想論言ってないで目の前のことをまずやれよ」みたいな感じに思われがちなんですよね。もちろん組織の雰囲気にもよりますが、実行できるかもわからない発言をすると夢見がちな奴と思われそうで怖いって感覚はわりと多くの人が持ってるんじゃないかなぁと思います。

ワクワク感を無責任に言える空気にしたい

単なる思いつきのワクワク感を口に出すのって重要だと思っていて、そこからすごくいいアイデアが生まれたりします。仮にそうならなかったとしても、誰かがワクワクして楽しそうに話してるのを見るとすごい空気がよくなるというか、聞いてる側もなんだか気分よくなってきます。

今いる会社の社長はわりとそういうタイプだと思っていて、根拠あんまりない(と感じる)時でも「思いつきましたよ!」とニコニコしながら言ってきたりします。チーム全体がそういう子どものような空気になっていくとすごく楽しそうだなぁと、甥っ子たちを見ながらしみじみ感じました。

「いいこと思いついた!」を潰さないようにしたい

ここからは自分への戒めなんですが、「いいこと思いついた!」みたいなワクワク感をぶつけられた時に潰さないようにしたいなぁと思うわけです。

最近Androidアプリの構造をいい感じに作り直しているんですが、うちのポーランド人メンバーが結構新しいもの好きで 「Kotlinを入れようよ!」と言ってきたりします。後でめちゃくちゃ反省したんですが、これを言われた時に自分はすごい反対して、一気に彼のワクワク感を潰してしまったんですよね。最終的に採用しないって結論になるのはいいんですけど、「お前いつもリスクとか全然考えてないじゃん。Javaのコードも統一感ないのにKotlin採用してどうすんだよ」みたいな感じで感情で拒絶してしまって、あぁやらかした…と思いました。

普段Cookpadさんの丸太持って攻めて行く感じの開発姿勢を見ていつも羨ましがってるのに、なんでメンバーからのワクワク話を潰してるんだよって話です。タスクに追われて余裕がない時でも、全部受け入れた上で冷静に検討できる技量を持ちたいと思う次第です。

ちなみにそのメンバーとは後で話して、 「Kotlinはまだ時代が追いついてない。retrolambdaRxAndroidLightweight-Stream-APIで攻めて行くぞ」という話になりました。そろそろ 「DataBindingどうする?」とか言われそうな気がするので、その時は「グレートだぜ」と返せるように精進しようと思います。

なんだか反省文みたいになってきてしまったので、最後に甥っ子3人衆の遊んでる姿をさらして締めます。

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現場からは以上です。