Konifar's WIP

親方!空からどらえもんが!

非エンジニアの嫁にエンジニアの仕事をわかってもらうために工夫したこと

嫁は専業主婦なんですが、エンジニアがどういうことをやっているのかをある程度理解してくれていて色々と捗ります。ただ嫁に限らずエンジニアじゃない人にエンジニアのことを理解してもらうのは結構難しくて、どう実現していったかを簡単に残しておこうと思います。

問題意識

仕事柄、突発的に問題が起こって帰りが遅くなることはざらにあります。特にリリース前は忙しくて帰りが遅くなることも多く、帰るたびに説明責任を果たす必要がありました。

また仕事以外でも勉強のために家で開発をしたりブログを書いたりすることも多く、ジトっとした目で不満を訴えかけられていました。

これは毎回同じような対応をするよりも、根本的に教育した方がいいかなぁと考えていました。問題の本質は 何をやってるか想像もつかないことにあると思ったからです。

クイズを出す

こんな会話をしてました。

俺「(画面を見せながら)このボタン何%くらいの人が押すと思う?」

嫁「10%くらい?」

俺「実は40%くらいいるんだよ(ニヤリ)」

嫁「意外と多い!」

俺「こういう数字を細かく取って改善してるのだ」

嫁「へぇ〜」

俺「◯◯さんはこういう数字の分析とかすごいやってくれてるんだよ」

嫁「なるほど」

俺「ちなみにこのチュートリアルが出ないバグが前にあったんだけど、そしたらこのボタンのクリック率は激減します」

嫁「そうなの?!」

この会話だけでも、以下のようなことを少し理解してくれます。

  • エンジニア以外の人も関わって数字を細かく追っていること
  • 細かい改善でコンバージョンが大きく変わってくること
  • 小さなバグでも影響が大きいケースがあること

リリースの大変さ

リリース前の忙しさについては説明できないので、 とりあえずリリースというのは大変なんだ ということをひたすら刷り込んでいました。

結果、ある程度経った頃からリリースには寛容になってくれました。

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GitHubスターやQiitaストック

個人開発のGitHubスターやQiitaストックがどれだけモチベーションになるかを説明していました。 これはエンジニアの戦闘力みたいなものだよみたいな感じのことを言っていた気がします。

この辺はまだ完全にはわかっていないみたいですが とりあえずスターやストックがたくさんつくのはいいことみたいな認識は根付いたようです。

個人アプリの運用を依頼

WhoVoiceという同じ声のキャラ検索サービスの運用をお願いすることにしました。 嫁も毎日一緒にアニメを見ているので、最新のアニメキャラのデータの入力を依頼しています。

で、こんな感じの会話がありました。

嫁「これ入力したキャラが検索に引っかからないんだけど」

俺「あぁ、それはねぇ今はすぐには反映されないんだよ」

嫁「いつ反映されるの?」

俺「おれがプログラム(バッチ)実行したら、だね…」

嫁「すぐ反映できるようにできないの?」

俺「今はできないね…」

嫁「なんでそうしたの?」

俺「 当時の俺がクソだったからだね!今度直します!

詰められてますが、この会話で以下のことを説明できます。

  • リリースを急いだことによる負債の改修
  • サービスの継続的改善の重要性
  • 運用とエンジニアの仕事上のやりとり

デザインの指摘

マテリアルデザインのアニメーションの実装を色々試しながら、嫁にこんなのできたと見せていました。やってることを見せられるものに関しては、何を勉強しているのか見せた方が理解してもらいやすいです。

これは自分にとってもすごく勉強になっていて。ガイドラインを参考にボタン押下時のアニメーションを実装した時 「動きがキモい」と言われたんですよね。話を聞くと、アニメーションとかトランジションとかウザいのでない方がよくて、純正Instagramアプリのようにパっと動いてパっと切り替わるのが一番いいとのことでした。

この感想にはとても刺激を受けて アニメーションというのはほとんど作り手のエゴなのかもしれないなぁと意識しながら実装するようになりました。

目に見える結果を示す

結局勉強してる時間は白い目で見られたりするので、アプリ・サービスが完成したり、コンテストで受賞したりしたら必ず報告するようにしました。仕事と同じで、成果を目に見える形にして示すの大事です。

去年のコスプレサミットのアプリコンテストの時は、優勝できそうな気もしたので最終プレゼンに連れて行って結果を見せられたのでよかったです。

今年3月のYOKOHAMA Ups!の時は優勝を持って帰れなくてとても申し訳なかったです。

SHIROBAKOを見る

毎日一緒にアニメを見てるんですが、前期はSHIROBAKOを見ながら色々話をしていました。

例えば、16話『ゴスロリ様』で小笠原さんが言っていた台詞。

「辛い時期の無い職業なんてありません。ですから後は、屈辱をバネにどれだけ自分が頑張れるかです。」

この台詞から「この気持ちわかるなぁ。自分も前にこういうのを開発した時こういう思いをしてね…」みたいな話をしたりしてました。技術の言葉を定義から説明すると大変ですが、SHIROBAKOをネタに話すと理解しやすいんですよね。

SHIROBAKO最高です。

結局話すのが一番大事かも

結局、日常的に話をするのが大事なのかもしれないなぁと思ったり。

今でも仕事で遅くなると厳しい目で見られるので、もっと理解してもらいつつ成長できるようにがんばります。

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