Konifar's WIP

親方!空からどらえもんが!

劇場版SHIROBAKOとアニメSHIROBAKOの中での『劇場版』

この記事はSHIROBAKO Advent Calendar 2019 25日目の完パケ記事です。

劇場版SHIROBAKOが 2020/2/29(土) に公開されますね。舞台は現実世界と同じ4年後で、状況も似ていることをP.A WORKSの堀川社長がコメントしています。

またシナリオについて話題が及ぶと、堀川は「今の僕らの姿がそのまま投影されたシナリオになっています」とコメント
https://natalie.mu/comic/news/344960

劇場版の中で劇場版アニメでも作るのでしょうか。そういえば、『劇場版』についてはSHIROBAKO内にでも何度か言及され、主要キャラたちにとっても思い入れがあるようです。そこで今回は、劇場版SHIROBAKOとアニメSHIROBAKOの中での『劇場版』についての話をすることにしましょう。

「背徳ロボ サドカマゾカの劇場版も決まったんでしょ?」

例えば、第4話『私ゃ失敗こいちまってさ』の4:55あたりから始まるずかちゃんのオーディションを待つシーン。

相馬「おはようございま~す」
しずか「え!相馬れなさん!超売れっ子声優の?」
岸谷「いや~ 最近 忙しそうですね。レギュラー10本あるらしいじゃないですか。背徳ロボ サドカマゾカの劇場版も決まったんでしょ?持ってきますね~」
相馬「やめてくださいよ~私なんかまだまだですから!」
岸谷「ま~た謙遜しちゃって~」
しずか「こんなすごい人もオーディション受けるのか…これじゃあ受かるわけないよ…いやいや そんなことない!あれだけ練習したんだ、やればできる私!」

劇場版アニメのキャラも演じている人気声優が同じオーディションを受けることを知って少し萎縮していましたね。劇場版SHIROBAKOではどうなんでしょうか。特報の0:11あたりを見ると、ラジオ番組も持って活躍しているようです。

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そして松亭も引退したとのこと。

千菅は自身が演じるしずかについて「劇場版では若手声優として一歩ステップアップしたところが描かれています。私が『がんばってるな』って思ったのは、『松亭』を卒業していました!」としずかがアルバイトを辞めていることを明かし、「4年前はすごく共感して演じていたんですが、今回は長くお互いを見ている友人みたいな気持ちでした」と語った。
https://natalie.mu/comic/news/344960

もしかしたら、ずかちゃんも4年間で劇場版アニメに出演するような声優になっているかもしれませんね。

「90分の劇場か~」

第4話では、他にもみゃーもり達5人が劇場版アニメを見に行き、パンケーキ屋さんにて作画や声優について語り合っています。12:50あたりですね。

みどり「いや~ ストーリーよかったですね!」
あおい「90分の劇場か~
みどり「うん?」
あおい「何カットくらいあるんだろう?1,200カットくらい?」
絵麻「5月にまだ絵コンテ終わってないって聞いたけど」
みどり「ほお」
絵麻「それにしては作画安定してたね」
みどり「ハッ」
美沙「エフェクトは全部CGだったね。よくなじんでる」
みどり「あっ」
しずか「主役の子、声張るのうまかった。女優さんなのにすごく合ってたし」
みどり「はあ…」
しずか「一番うまかったのは、おじいさん役のよつぎさんかな。カッコいいイメージあったけどああいう役もできるんだ」
みどり「なんかみんな業界人っぽいコメントっすね!」

それぞれの立場からいろんな話をしていますね。大学生のりーちゃんは素直に感心しています。

りーちゃんといえば、特報の0:13あたり予告の0:12あたりを見るとなんだか浮かない顔をしていますね。「自分には物語が必要なんす」「怖いのは脚本家になれないことです」と言っていたりーちゃんが、物語を作る立場になって色々と考えるところがあるのでしょうか。

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また、この5人のこういったやりとりも少しだけ変化しているようなので楽しみですね。

続いて「宮森たち5人の関係性に変化はありますか?」という質問に、「会話ができるようになっていました! 今までは5人が集まっても全員が違うことを言っていたのに(笑)、大人になったからかコミュニケーション能力が向上してる」と佳村が回答。大和田が「でも、根本的な関係性は全然変わってないです」と笑顔を見せると、佳村は「あと、誰1人結婚してません(笑)」と続けてファンを笑わせた。
https://natalie.mu/comic/news/344960

「そしたら七福陣の劇場版作って作って~」

場面は変わって、18:50あたりの松亭での飲み会でも劇場版の話があります。

みどり「私は『ビッグサーガ』みたいな壮大なファンタジーもののシナリオが書きたいです」
あおい「うん、りーちゃんなら書ける!私は!うっ、ああ…」
美沙「あっ プロデューサーじゃないですか?」
みどり「よっ!女 鈴木敏造」
あおい「あっ」
しずか「そしたら七福陣の劇場版作って作って~
あおい「分かった 千福陣くらいにパワーアップするよ!」
絵麻「キャラデ大変」
(笑い声)

自分の夢を描けないことに少し焦りを感じている宮森に対して、ずかちゃんが劇場版の話をしていますね。

宮森は4年後、何をしているかはまだはっきりとはわかりません。特報の0:29あたりを見ると、赤いジャケットに身を包んだ宮森をバックに「私たちは諦めない 約束を果たすその日まで...」というメッセージが示されています。

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ここでいう『約束』とは、いつか5人でアニメを作るというあの話なのでしょうか。りーちゃんもアニメに携わるようになったことで、一緒に同じ作品を作ることも可能になりました。

「そしていつかは、劇場アニメでも作ろうぜ!」

一方、ムサニは解散したのかと思わせるような描写が特報の冒頭0:02に出てきます。

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この荒廃っぷりはすごいですね。少なくとも絵麻はムサニにはいないようですし、ムサニにいた面々は全員散り散りになったのかもしれません。

そして佳村は「実は、絵麻、ムサニを出ました!」と明かし、堀川から「絵麻は元々フリーランスというかたちでムサニに机を借りていた設定だったので、一人前の原画マンになって、いろんな会社から仕事をもらえる立場になったということです」と、ポジティブな変化であることが説明された。
https://natalie.mu/comic/news/344960

この状況は、第19話『釣れますか』の16:18あたりから始まるアンデスチャッキーの中のシーンを想起させますね。どうぶつたちが、武蔵野動画がなくなった時の話をしているシーンです。

バディ「俺は、武蔵野動画がなくなっても、このメンバーでアニメを作りたいです!そして絶対に今作ってるのを越えるアニメを作ってみせます!」
ビル「お前が言うなら俺はどこまでもつきあってやるよ」
ピート「私も一緒にやろうかな」
「面白そうだな!いつでも呼んでくれ!そしていつかは、劇場アニメでも作ろうぜ!
バディ「いいですね 絶対ですよ!」

武蔵野動画は実際になくなり、皆それぞれ違う道に進んでいきます。丸川社長は、4年の間にムサニで劇場アニメを作れたのでしょうか。もしかしたら、作れていないまま何かがあってあの荒廃状態になったのかもしれません。

しかし、他の劇場版アニメのスタッフロールを見るとわかるとおり、大きな作品にはたくさんの人が関わります。場所は違えど同じ作品に携わることは普通にありえそうです。新しいキャラ宮井楓やかつてのムサニの面々、そしてドーナツ5人がどんな風に関わっていくのか楽しみですね。

個人的には宮森が一番好きなキャラなので、予告の0:08あたりで見せる以前の青いジャケットが、キービジュアルの赤いジャケットに変わるシーンを楽しみに劇場版の公開を待ちたいと思います。

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当分Advent Calendarで書く話は尽きなそうです。今年もAdvent Calendarに参加していただいた皆さんありがとうございました。それでは、また来年お会いしましょう。どんどんドーナツどーんといこう。